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学び合い学習

 本校では、東京大学大学院の佐藤学教授を中心に進められている「協同的な学び」を「学び合い学習」とよび、平成18年度から全職員共通理解の下に取り組んでいます。その理念は、「学校と教師の責任は、一人残らず子ども(生徒)の学ぶ権利を実現し、子ども(生徒)たちが高いレベルの学びに挑戦する機会を提供することにある」というものです。
 先進校を全職員が視察して学び、毎月1回の研究授業と全クラスの公開授業、研究協議とを平成18年度から続けています。
 また、昨年度からは、埼玉大学の庄司康生先生に指導していただき、日々研修に励んでいます。今年度は熊谷市教育委員会より「学習指導研究校」の委嘱を受け取り組んでいます。「学び合い学習」の学びを深めるために、人間関係づくりとして「プロジェクトアドベンチャーやラボラトリー様式による学級づくり」、表現力やコミュニケーション力育成のために、職員と全校生徒が「マインドマップ」を学び生かしています。

次は、平成19年度七月の「学校だより」に掲載しました根岸康雄校長のことばです。


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 学校は勉強するところです。一生懸命に勉強して、力をつけるところです。そこで、中条中学校では、昨年から「学び合い学習」に力を入れてきました。これは、お互い同士が「聴き合い」「話し合う」中で、「学び」を深め、互いが互いを高め合い「学力」をつけることができるからなのです。「聴き合い」「話し合い」をし易くするために、机をコの字にしたりグループ活動をしたりしています。

(1) 学びを深めて互いが高め合う「学び合い学習」では、次のような成果があると考えています。
 一つ目
  「わからないことをきく」ことにより「わからなかったことがわかるようになる」
  「きかれて説明する」ことによって「説明するために工夫をし理解が深まる」
  「自分で説明しているうちに、新たな発見がある」
 二つ目
  「一人の考えでは、発見できないことも発見できる」
  「一人では行きづまることも、複数いると考え方の道筋が広まる」
 三つ目
  「自然に、いい仲間関係ができる」
 わからないことは、誰にもある。きくことは、恥ずかしいことでなく、当たり前のこと。そして、それに答えるのも当たり前のこと。互いに信頼関係ができる。安心してきける関係ができる。思いやりや互いに尊敬し合う心が自然に育ちます。
(2) より良い「学び合い学習」をするための秘訣を考えてみましょう。
 一つ目
 学び合い学習は「ねえ、ここどうするの?」「ここわかんないから教えて」から始まります。黙っていては教えてくれません。自分から、行動を起こすことが大切です。みなさんの学ぼうとする心が大切なのです。
 二つ目
 きかれた人は、精一杯教えることです。わかっていたらわかるまで教えることです。わからなかったら、一緒に考える。または隣の人にきくことです。
 三つ目
 ここで、絶対にしてはいけないことがあります。教えてくれときかれたときバカにしたり笑ったりしてはいけません。「こんなことわかんないん!!」「自分でやれば」など、言ってはいけません。それは、人としてしてはいけないこと、人の心を踏みにじることです。
 はじめは「きくことにも勇気がいる」と思います。でも、勇気を出してその壁を乗り越えてください。皆さんの授業を見ていて、勇気を出している人がとても多くなってきたと感じています。
 そして、お互い「聴き合い」のできる学級を、伸び伸びと、やさしい関係で成長できる学級をつくってください。その、安心できる、みんなが伸びる学級の中にいるのは君たち自身です。伸びようとする心と、思いやりを持った君たちがいることになります。このことは、校訓の「自主創造」、よりよい「自分を創る」ことになります。学び合いを通して学力と豊かな心を身に付け自分の進路につなげて欲しいと思います。


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中条中学校の「学び合い学習」と「研究協議の在り方」をまとめますと、次のようになります。
 ① 教室の机の配置をコの字型にし、<きき合う関係>に基づく対話的コミュニケーションを実現する。
 ② すべての授業に男女4人の小グループによる「学び合い学習」を導入する。
   教科の壁を克服して、教師全員で子ども(生徒)一人一人の学ぶ権利の実現をめざす。
 ③ すべての教師が年一回以上の授業公開をおこなう。
  ・毎月1回の研究授業と全クラスの公開授業、2時間の全職員参加の研究協議を実施する。
 ④ 研究協議では、教室の事実にもとづいて、どこで子ども(生徒)が学び、どこで学びが閉ざされたのかを中心に議論する。
 ⑤ 参観者は授業者に助言するのではなく、授業の事実から学んだことを中心に語り合う。